2009-02-07イヌの鍼灸治療 (其の参)
「イヌの鍼灸治療」なーんて、なんともご大層なタイトルをつけてしまったのですが、実のところは中身スカスカだ!
『イヌの鍼灸治療』
とりあえず結論から言うと、うちのトッピー(いまのイヌ)には鍼をしてないです。私がナマケモノで研究心に欠けているから、という理由ももちろんあるのですが、なんかその気になれない、というのが実際のところであります。
マックス(以前のイヌ)は、それはそれはおおらかで鷹揚なオトコだったので、私も平気でどんどん実験的な鍼を試していました。
でも、トッピーはかなり神経質で過敏なオンナでございまして、正直なところ、あまり鍼治療向きではない、と思っています。それに今回鍼するとしたら、後ろ足とか腹部(※)。かなりビミョーな部位です。そんなところに鍼をして、急に動かれて事故ったりしたら、それこそ本末転倒でばかばかしい、と思うんですね。マジメな話で。
※ 人間と同じように、脾経、肝経、任脈で取穴しますな。私としては。それがたぶん定石だと思うんですけどね。
というわけで、子宮蓄膿症+尿道結石の疑い、のあるうちのトッピーは、こないだ八王子の獣医さんに処方してもらった漢方薬=竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)を毎日飲んでます。チーズに包んで食べさせてます。にがウマなんでしょうね、きっと。。。で、そろそろ終わりですかね。
それから、毎日できるだけたくさん、下腹部マッサージなるものをしてやってます。やり方は、私が適当に創作しただけなんですが、、、^^;
臍下から恥骨にかけての部位を(デリケートゾーンですね・・・)、指先から手掌までを使って、ちょっと強めに圧を入れながら、下に向けてさすります。逆方向不可!(これは目的を考えれば明らかですね)
トッピー嬢、もともとおなかを撫でられるのが大好きなので、これはぜんぜん抵抗なく受け入れて、もっともっと♪ とせがんできます。はいはい。そうですか。。。
それでもって、ずーっと腫れっぽかった外陰部とか、ちょっとよくなってきたみたいなんですよね。しばらくこのまま続けながら、経過観察かと思われます。ま、気長にいきまする。
で、結局、今回自分でよくわかったこと。
私は動物に鍼治療をしたいっていう探究心やスピリットにあふれてるわけじゃないんですね。ごくごく単純に、明らかに、自分の持ってる触る技術や共感力とかをフル回転させながら「どうしたの?どこが具合悪いの?みせてごらーん」って、動物に向かいあってるだけじゃん!ってこと。で、それは実は「ちょっと腕利きなおさわり姉さんオバサン」ってだけじゃん!みたいな。。。orz
そうそう。トッピーは小さいころは本当にひどい噛み付きオンナでして、来る日も来る日も私は噛まれて噛まれて、凹みまくっていました。イヌではなかった。私はいつも「魔獣」と呼んでましたですよ。(はははー ^^; そうです。なんたって私は「魔獣使い」ですからねー)
いま思い起こせば、彼女にしてみれば、見るもの、体験するもの、すべてがきっと怖かったんでしょうね。それに、他に表現手段を知らないから、ただただ自分にできることとして、噛み付いていたんだと思うんです。
でも、当時はそんな冷静に考えることはとてもできなくて、噛まれると辛かったな、私は。手も足も傷だらけでした。どうしよう・・・と毎日目が覚めると悲しかった。
そういえば、そういう時期に、この本を買ったんでした。
1 犬と猫のための自然療法
===
序章 (かなーり濃いです。女性礼賛!みたいなかんじだ)
01.肉体的・非肉体的な解剖学
02.コミュニケーションとサイキック・ヒーリング
03.最適な栄養バランス
04.ビタミンとミネラル
05.ハーブ療法
06.ホメオパシー(同種療法)とペット
07.動物のための鍼と指圧
08.マッサージとTタッチ
09.フラワー・エッセンスと、ペットのための筋肉テスト
10.死と生まれ変わり
11.付録
・科学的手段による非肉体的解剖学構造の検出
・ペットフードに含まれるエトキシキン
・アルミニウムの毒性について
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まぁ、たぶんごくごく一般的な人が見たら、たぶんトンデモ本だって思うのかもしれません。でもこれはトンデモ本ではないですね。4000円という価格もそうですが、普通の実用書というよりは、限りなく思想書っぽい雰囲気にあふれております。
まぁとにかく全部読んで理解するとしたら相当大変だ。(私にはムリなんですが) たぶん全部の分野をまんべんなくちゃんと深く理解してる人って、ほとんどいない、と言っても差し支えないんじゃないかと思われる分野ラインナップとボリューミーな内容です。
私自身、メディカル系、オルタナティブ系、スピ系、それぞれそれなりにはイケるクチじゃないかと思うんですが、この本を全部理解して使いこなすにはかなーり程遠いですわ。
ざーっと読んだだけで、実際に具体的に役立てた、というよりは、「なーんだ。やっぱり動物もみんな人間と原理は同じでいいんじゃん!」と思いました。
それ以来、とっても繊細で頭のいい子供と接するつもりで、トッピーと毎日顔を合わせるようにしました。それはこころの面。
それから、プロのトレーナーさんを探して、育児相談(!)と教育方針を見立ててもらいました。こっちは現実的な方策。
それなりに時間はかかりましたけど、いまではちゃんとした子に育ちましたよん♪
【2.竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)】 ~中医学的な解釈
肝火を瀉す → 清肝瀉火・疏肝解欝・清熱利湿
肝火の炎上による頭痛、赤目、耳鳴、いらいら、肝の経絡に熱が伝わって現れる胸脇部の灼熱製の張り、陰部の腫れやかゆみ、排尿痛、小便混濁、においが強く黄色い帯下など。
尿や帯下の異常は「肝胆湿熱」 (下焦の湿熱?)
*ツムラエキス剤の場合の配合
竜胆(リュウタン)、黄ごん(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、木通(モクツウ)、車前子(シャゼンシ)
、沢瀉(タクシャ)、当帰(トウキ)、地黄(ジオウ)、甘草(カンゾウ)
※参考文献
『まちがいだらけの漢方薬選び』 東方書店 関口善太・陳堅・武藤勝俊
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