2009-02-03 ホンネの世界
いったいこんなの読んで面白いと思う人、いらっしゃるんだろうか?
と、毎回UPするごとに凹みますんですよ。
これ、私のホンネです。
なにせ私の書くものは大昔から変わらずに、
「何が言いたいかよくわかんないけど、なんか奇妙な説得力がある」
と、、、けなされてるんだか、褒められてるんだか、よくわかんない、ありがたーいお言葉を頂くような代物であります。
今後とも、奇特な方々にだけ、お付き合いいただけますと幸いです。
そのあたり、どうぞくれぐれもよろしく。
さて。
先日、うちのイヌをトリミングに連れて行きました。
いつもお世話になってるトリマーのお姉さんが、ふだんはとっても忙しそうなのに、珍しく手が空いていて、なんだかちょっと改まった感じで、こうおっしゃるのです。
「こんどお店のオーナーが変わることになって、メニューと料金システムが大幅に変わることになりました。(つまり値上げってことです)この不景気のせいもあって、ご迷惑おかけします。私たちスタッフはこのまま同じように勤務することになりましたので、今後ともどうぞよろしくお願いします」
あれれ。なるほど。
店内のレイアウトやもろもろが微妙に変わってるのはそのせいなのね。
あ、改装もするんだ。ずいぶん大々的だね。
「あらまー。そうなんですか。わかりました。いろいろ大変なんですね。でも、お仕事が突然大きく変わったりするようなことがなくて良かったですね。私たちもせっかくお顔を覚えて馴染んだところだったから、これからも同じようにお世話になれると聞いて安心しました」
そのあと、なんとなくいろいろと話し込んでしまい、ペット産業のお仕事の労働条件とか、業界の裏話とかをちらほらと聞かせてもらった。いつもはきりっとプロの顔のトリマーさんなのに、悲しんだり、腹を立てたり、理想を語ってくれたり、ちょっとだけその素顔を垣間見せてもらった気がしてうれしかったな。
そうかー。そうやってがんばってるんだね。
これからもあなたのところでお世話になるよ。よろしくね。
そう思いながら、あいさつして帰って来た。
そんなかんじ。
なんとなーく私は、普通にお客さんとしてどこかに行ってるのに、いつのまにやら、サービス提供側の内情やらスタッフの実情なぞをいろいろと(けっこうこってりと)聞くことが、けっこうあるのです。
特にマッサージとかに行くと、なんかもう凄い!どっちがお客だかわかんないよーみたいな状態に、あっという間になってしまうことがあります。マジで。(もちろん、ちゃんとしたプロ意識+技術を備えた施術者さんもたくさんいらっしゃるし、多くの方はそうだと思うけど、ときどきえっ!という人がいると思うんですわね) エステ系とかで、ばりばりにお仕事モードの方だと、いろいろ話しても崩れてくることがないので、こっちも安心して割り切っていろいろ突っ込んだ話ができておもしろかったりします。
しかーし、あるときには、えんえんと施術者の身の上話を聞いたうえに、マッサージの施術料金払った上に、あまりにその店の労働環境がかわいそうだったんで、チップまでつけてあげちゃったりして、、、私ってば完全にオヤジみたいです。でもって技術は、、、うーん残念!レベルだったりするんですよね、だいたいそういうパターンは・・・
しかしながら、どうやら、自分にはどうやら相手のそういう部分を引き出しやすい素因があるのではないかと振り返って、反省したりもするのです。その素因に私自身が無自覚でいたから、そういう出来事を招き寄せるのではないかしら?と。だからここ数年は、マッサージ・エステ系では、できる限り、自分の正体はしゃべらないで、黙ってるように心がけてます。
やれやれ。。。
まぁ、好奇心旺盛なワタクシは、特殊業界の内情に興味があるのは確かです。だけど、別に聞き取り調査をしたいわけでもないですしね。ホントにごく普通に話をしてるだけ。別に私はなんにもしてない。
なのに、なんでだろうねぇ・・・
これだけは自分でも本当によくわからないのですよ。
いまはたぶん、自分自身がホンネの世界で生きてるから(※)だろうと思うんです。だから他人のホンネにも近づきやすい。
でもね、こんな仕事をするようになる前から、そうなんですよね。不思議でたまらない。
なんでだろうねー。
おもいついた。立場が全然違う人の話なんだけど。
以前、友人の腕利き記者さんが、ぼやいていたのを思い出します。
「誰かに本音で話をして欲しいときには、どうしたらいいんだろうねぇ・・・」
って。
私には特にコメントできることはなにもなくて、こう答えただけ。
「そうだねー。それは難しい問題だねぇ・・・」
だってさぁ、記者さんって、まだ広く知られてないような話をわざわざ人から聞きだして、大きく世界に広めちゃおう!って仕事でしょ? 胸を張って、自慢したいような内容ならともかく、その記者さんが追いかけてるのは、ちょっとちがうジャンルのようだし。
そんな人に、自分が言いたくないようなことを喜んで話すような人はきっとなかなか居ないよねぇ・・・ むずかしいよねぇ・・・
あー、このホンネの世界は、やっぱり「傷」ネタともどこかでつながっているのですね。ということに、いまさら気が付きました。
ここんとこしてた「傷」の話、もうあらかた言いたいことは言い尽くしました。でも、とりあえず、もう一回分おまけで「傷」をさらにえぐってみますかしらね ^^;
※
そういえば、ひとりで仕事をはじめてから、前から我慢していたいろんなことをすっぱりと止めました。例えば、お愛想笑い、思ってもいないことを言う、納得できないことをやる、などなど。かなり徹底しましたなー。いまではもうそれが普通になっちゃいましたけどね。
「いつも自然体でいいですね」って言って下さる方もいらっしゃって、それはとても嬉しいことなのですが、私の場合の「自然」は、どう考えても生まれながらの「天然」ではないです。かなりの試行錯誤を重ねながら創作してきた「自然っぽさ」じゃなかろうか、と思っています。(2009年2月3日)
0コメント