2007-02-22 再開しました

長らくお休みを頂きました。

そろそろ復活いたしますが、いきなりフル回転は無理なので、ぼちぼち・・・です。

おかげさまで、顎下腺摘出手術を無事に終えました。前頚部と口の中と、両方を切ってもらったので(それぞれ5cm以上あるかなぁ?)、予想していたよりも回復にちょっと時間がかかってしまいました。(寄る年波か・・・) それでも、人間が潜在的に持っている回復力とは、本当に凄い!!!と、つくづく思い知らされる毎日でした。おかげさまで、こうしてまた元気に仕事を再開できること、ありがたく思っています。

さて、さっそくですが、お知らせです。

再開に当たって、週休2日を導入しました。(毎週月-火)

また、定期的に通われる方が増えまして、当日予約をお受けすることが難しくなりました。みなさまにはご不便をおかけいたしますが、今後ますますの治療内容の向上と、より良い治療環境をご提供するための一環として、ご理解いただけますようお願い申し上げます。

これまで、当室においでになられることを称して、「これは大事な私の時間」とお話される方に何人もお目にかかってきました。それぞれみんな個性的で、毎回静かに黙ってご自分の身体と対話されているような方、毎回閃いたことをあれこれお話される方、毎週の出来事や体調を振り返るのが習慣になっている方などなど。

私がしたことといえば、みなさまのお話をじっと伺いつつ、ちょっとした身体のバランスを整えるお手伝いをしたり、病理や解剖学的な内容を簡単にご説明申し上げたり、東洋医学的な側面からの解釈や仮説をお話してみたり、「なんだか○○さん、いつもと違う?」と、ふと気が付いたことをコメント差し上げたり、できることといえば、たったそのくらいなのですが、みなさまにとっての大事な身体と健康の増進のお手伝いができるのは、まさに施術者冥利に尽きる光栄です。

そもそも私自身は、20歳あたりで「原因不明」のビョーキになって(病名は「多発性神経炎」なんでしょうけど)自分がさんざん苦労したことやらなんやらで、「自分が通いたいと思うような治療院を作る!」と、ごくごく主観的な希望を抱いて鍼灸師になりました。とにかくわけのわからない中を、まずは「一人前の鍼灸師」になるべく、とにかく無我夢中で頑張ってきたのですが、ふと気づけば、目の前に困ってる人たちは次から次へと現れて、「そんな中で自分はいったい何ができるの???」 これは常に繰り返し繰り返し、立ち現れてくる謎です。そんな中で、鍼灸師でありながら、突如、臨床心理の門を叩いて、大学院に入れてもらって(とにかく身の程知らずだった…)さんざん苦労したんですが、なんとまぁ、その先の心理のお仕事までさせていただきました。

いまの私にわかることといえば、人間は摩訶不思議。そして、人間に関わる仕事、とにかくどの世界も本当に深い。自分自身のことだって、まだまだぜんぜんわからない。だけど、この2本の手と、この身体ひとつで、他者と関わることが生命線であるこの職業と、この世に溢れる「病」という現象を通して、この先もずっと、「人間」の深さ、怖さ、面白さ、どうしようもなさ、素晴らしさ、そんなあらゆる摩訶不思議の世界を探求していきたいと、そんな大それた望みを、初心に戻っていま、抱いています。

では、今後ともますます精進する所存にて。

どうぞよろしくお願いします。(2007年2月22日)

鍼灸・手技セラピーたまゆら

【2021年末に閉業】 2004年5月の開業より、たくさんのご愛顧ありがとうございました。これからもみなさまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。