2009-01-20 イヌの鍼灸治療 (其の壱)

たまには、鍼灸師らしい話でもしてみます。

唐突ですが・・・ この世の中には「動物鍼灸」というジャンルがあるのです。犬猫はもちろん、家畜類、競走馬とかもたぶん対象になっているはずです。

動物はそれぞれに人間とは解剖学的に多少違いがあるし、罹る疾患も異なるので、まったく同じというわけにはいかないのでしょうけれど、かなりの部分で、人間用の鍼灸技術や理論を応用できるのではないかと思います。(そうそう。右側メニューバーにに書籍紹介を並べてますが、『マッサージ台のセイウチ―グリエルモ先生の動物揉みほぐし診療記 』 これ、あくなき探究心と技術向上心と愛があふれた、すばらしい記録です。大好きな本のひとつかも。ご興味ある方はぜひぜひ)

でも、「動物鍼灸」のこと、実のところ詳しくは私は良く知りません。というのも、動物に対する鍼灸治療は、獣医でないとやってはいけない、はずです。(イマドキ流行ってるドッグマッサージとかならいいのか、という話になりそうですが、それを言うと話が大きくそれてしまうので、ここではふれません) 基本的に、動物の病気を診ることを仕事にしてもいいのは、獣医だけですからね。(そういえば、私は子供の頃には獣医さんになりたいと思っていました。でも、小学生の時点で、すでにあまりに激しく算数ができなかったので、獣医=理系はムリだ、と早々にあきらめておりました。切ないなぁ・・・)

しかーし、私は現在いちおう鍼灸師。自分のイヌにハリするんだったら、あくまでも自己責任において、たぶんきっと絶対、自由です。というわけで、これまで先代のイヌには、さんざんたくさんハリしたりマッサージしたりしてきました。爺さんになったゴールデンレトリバーの関節痛、顔面神経麻痺(?)のときには、ずいぶんいろいろやりました。イヌのほうも心得たもので、私がハリの道具持ってると、ソファに寝転がって、治療をせがんだりして。。。もちろん私は、王様にお仕えする下女のごとくの働きでございますよ。はい。

でも、もうずっとそういうことは忘れておりました。昨日まで。。。

ところが、現在のうちのイヌであるトッピーに、どうやら私がハリをしなきゃならないような事情が生じてきたようなのです。それも、今度は筋肉骨格系の疾患ではなく、婦人科、ならぬ、婦犬科疾患。 

うわー。。。 まいったなぁ。

どうしようかなぁ、と、実はひそかに昨日から悩んでおります。

うーん。長くなりそうなんで、続きはまた改めます。(2009年1月20日)

鍼灸・手技セラピーたまゆら

【2021年末に閉業】 2004年5月の開業より、たくさんのご愛顧ありがとうございました。これからもみなさまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。